林業という仕事WOOD JOB
木があるからこそ
生きていける。
今も昔も、人は木に支えられて生活しています。
空気中の酸素や家を造るための木材、発電のための燃料など、
私たちの身の周りに「木の恩恵」が溢れています。
こうした人間の豊かな生活のため、必要な木々を生産する仕事が林業です。
木があるからこそ生きることができる。
そこに「感謝」の気持ちを持って、私たちは今日も山へ向かいます。
- 1.調査
- 2.伐採
- 3.掘削
- 4.玉切り
- 5.はい積み
1.調査
森林を所有する地主様から、依頼のあった森林の調査を行います。
実際に現場まで出向き、木の本数や直径、隣り合う森林の境界、崖や電線などの危険箇所を確認します。公正な価格設定や、現場での安全を確保するのにとても重要な作業になります。
2.伐採
チェンソーを使用して木を切り倒す、最も危険な作業です。
20〜30メートルある大木を、安全かつ正確に伐倒するには技術こそ必要ですが、それ以上に集中力を持ち続けることが大切です。
現場、木、天候と一つとして同じものはありません。常に初心で、慎重に取り組む姿勢が「安全」への第一歩です。
3.掘削
重機を操縦して山の斜面に道を作ります。
丸太にした木を運ぶのに「運搬車」と呼ばれる機械を使用するので、しっかりとした林道を造る必要があります。
4.玉切り
伐採した木は、枝葉などを綺麗に切り落とし、長さを測りながら丸太に切っていきます。
この作業を「玉切り」と言い、昔はチェンソーを使用して人の手で行っていました。現在は高性能林業機械を用いて、作業を効率良く進めていくことができるようになりました。
5.はい積み
運搬車で運んだ丸太を「土場(どば)」と呼ばれる作業場で綺麗に積んでいきます。
木の種類や丸太の長さ、用途によって分けられ、そこからやっと市場などへ出荷されます。
葉から根まで
全てが資源になる。
出荷された木は、市場へ競りに出されたり、海外へ輸出されます。
しかし、1つの山に生えている全ての木が市場へ出荷されることはありません。木の中が腐っていたり、虫が住み着いてしまった木は、木材として使用できないためです。
そういった木がバイオマス発電の燃料として利用されます。
また、現場に落ちた葉や枝は土の養分となり、虫や草花を育みます。
木々は無駄になることなく、全てが資源になるのです。